2019年限定ANA「トクたびマイル」を使うと、ANA国内線の特典航空券がお得なマイル数で国内旅行ができます。ANA「トクたびマイル」は、
- 対象期間が決まっている(いつでも乗れるわけではない)
- 対象期間の直前に対象路線が発表される
- 片道でも入手可能、前日まで入手可能
- 必要なマイル数は、片道 3000マイル、4500マイル、6000マイルのどれか
先行するサービスとして、JALで人気の「どこかにマイル」は、4つの目的地候補の中からランダムに選ばれるので、決まるまでどこに行けるかのワクワク感があります。一方、ANAは、行きたい場所が対象路線に入ってたらラッキー♪と予約する感じの使い方でしょうか。私も何度か利用しています。例えば、羽田=神戸を片道3000マイルで行くことができました。
2019年9月第2回実施分までの状況をまとめてみました。
追記:最後に、10月第1回分についても触れています。
2019年限定、ANA「トクたびマイル」これまでの実績
2019年4月から開始予定でしたが、直前で延期になり、実際に始まったのは5月16日搭乗分からです。対象路線が発表になるのは対象期間の前々日または前日が多いようです。
対象期間
月2回実施(7月・8月は1回)。木曜始まりの1週間が多いです。
- 5月① :2019/05/16(木)〜 5/22(水), 21, R
- 5月② :2019/05/30(木)〜 6/05(水), 21, R
- 6月① :2019/06/13(木)〜 6/19(水), 17, R
- 6月② :2019/06/20(木)〜 6/26(水), 19, R
- 7月① :2019/07/04(木)〜 7/10(水), 21, R
- 8月① :2019/08/19(月)〜 8/25(日), 19, H
- 9月① :2019/09/12(木)〜 9/18(水), 25, R
- 9月② :2019/09/19(木)〜 9/25(水), 25, R
数字はそれぞれの期間での対象路線の数。(「羽田=大阪」のときは、「羽田=伊丹」「羽田=関西」「羽田=神戸」の3つでカウント)
最後の L, R, H は、特典航空券のシーズンチャート(Low, Regular, High)を示しています(対象期間の開始日を基準に)。8月①だけがHighシーズンで、普通に特典航空券を引き換えるには最も多くのマイルが必要な期間でした。
対象路線
これまで全8回、最も多く採用された路線はどこでしょうか?実はこれがとても気になって調べてみようと思ったのです。
- 1位:7回
- 名古屋=新潟
- 2位:4回
- 伊丹=新潟, 伊丹=秋田, 伊丹=高知, 名古屋=仙台, 成田=新潟, 羽田=庄内, 羽田=徳島
- 3位:3回
- 名古屋=福岡, 成田=沖縄, 札幌=新潟, 福岡=小松, 福岡=新潟, 羽田=八丈島, 羽田=帯広, 羽田=秋田, 羽田=釧路, 羽田=鳥取, 関西=福岡
1位、名古屋=新潟、8回中7回って!7月実施分以外は、全てトクたびマイルの対象路線でした。
おトク度の高かった路線は?
トクたびマイルという名前ですし、どれくらいお得だったのか気になります。「本来なら何マイル必要だったか?」「どれくらい遠くまで行けたか?」の2つの観点でおトク度を比べてみました。
航空券の価格ベースでも調べたかったのですが、時価だしいつを基準にするかなど考慮ポイントが多いため、ええい面倒だ・・・と・・・。
おトク度の指標を定義する
ANAの特典航空券は距離とシーズンにより決まります。シーズンは8月①がHigh, それ以外はRegularシーズン。例えば、9月②には羽田=札幌がありました。
- 羽田=札幌の場合
- 特典航空券に必要なマイル数は、Regularシーズンなら7500マイル必要
- フライトマイル(100%) は 512マイル、これを距離として定義
- 9月②(2019/09/19 からの1週間)のトクたび期間なら
- トクたびマイルで、4500マイル
おトク度(OFF率)
(7500–4500)/7500 x 100 = 40、つまり40%OFFで乗れる
おトク度(距離)
これは比較のために設けた指標ですが、より遠くに行ける方がおトクだとしました。(羽田=札幌よりも、羽田=釧路の方が遠いので、得した気分に)
512/4500=0.068、つまり自分の持っている1マイルで 0.068マイル分の距離を飛べた
おトク度を比較して、最もお得だった路線は?
おトク(OFF率 %)を横軸に、おトク(距離)を縦軸に、これまで開催されたトクたびマイルを全て表示してみました。つまりグラフの右に行くほど、上に行くほど、おトク度が高い(グラフの右上ほどお得)ことを示します。
まずは、トクたびマイルで必要なマイル数別(3000-青, 4500-橙, 6000-緑)に色分け。
横軸と、青(トクたびマイルで3000マイルで飛べる路線)に着目します。OFF率の観点では、3000マイルで飛べる路線を選ぶのがお得ですね。
縦軸で上から順に見てみると、福岡=新潟、関西=女満別、東京=沖縄、大阪=沖縄、名古屋=女満別、の順に、おトク度(距離)の観点でお得な順番になります。やはりというか、遠距離ほどお得度が高いですね。
オレンジの外れ値は、25%OFFとOFF率低めな、羽田=関西でした。
次に、上と同じグラフですが、色の塗り方を変えました。トクたびマイルの対象期間別です。
黄色は8月①、つまりこれまでのトクたび対象期間のうち唯一のHighシーズン、普段なら最も多くのマイル数が必要な時期です。8月①の路線は、お得な路線と、そうではない路線に二分されていたようです。
ピンクの9月②もお得な路線が増えています。横軸おトク(OFF率)で50%を超えるのは、黄色とピンク、つまり8月①と9月②のみ。最近になってお得な路線が増えてきている、というのは、今後もお得な路線が増えてくると期待してもいいのかもしれません。
トクたび対象になった空港で多かったのは?
冒頭で、対象路線については書きました。では、対象となった空港はどこが多かったのでしょうか。これまで対象空港になった回数を調べました。(グラフは4回以上のみ表示)
羽田(57回)・伊丹(30回)・福岡(25回)などがさすがに多いですが、ここでも新潟が健闘しています。
- 新潟(全21回)の内訳
- 名古屋=新潟 x 7回
- 伊丹=新潟 x 4回
- 成田=新潟 x 4回
- 札幌=新潟 x 3回
- 福岡=新潟 x 3回
ちなみに私が行きたい沖縄も、路線数が多いだけに登場回数も多いです。
- 沖縄(全22回)の内訳
- 成田=沖縄 x3, 羽田=沖縄 x2
- 名古屋=沖縄 x 2
- 伊丹=沖縄 x2, 関西=沖縄 x2, 神戸=沖縄 x2
- 沖縄=広島 x 2
- 沖縄=高松 x 2
- 沖縄=静岡, 福岡, 鹿児島, 岩国, 長崎 が、それぞれ1回ずつ
全路線はこちらです(便宜上FROM, TOと書いていますが向きはどちらでもOKです)
最後に
自分のまとめ方の段階で、内容に万が一間違いがあれば申し訳ありません。
すでに8回実施済みの状況だと、対象になる空港も増えてきて、地方から地方の路線も多く充実してきた印象です。特に地方路線ほど、直前での航空券購入はとても高いので、価格の観点でもおトク度が高いです。
次はどこかなと楽しみです。旅の妄想が広がります。あとANAさんの新潟推しには気づいていませんでした(笑)。
ANAトクたびマイルの発表タイミング
- 対象期間の発表:毎月20日ごろ、翌月分を発表
- 対象路線の発表:対象期間開始の2日前の17時ごろに発表
追記
10月第1回分(対象搭乗期間:2019年10月10日(木)~10月16日(水))が発表されました。対象は全24路線。台風が来ているので減るのかな・・・と思ったけど、そういうわけでもなさそうです。9月以降、対象路線を増やしているようにも見えます。
- 各回の対象路線数:
- 5月① 21
- 5月② 21
- 6月① 17
- 6月② 19
- 7月① 21
- 8月① 19
- 9月① 25
- 9月② 25
- ※ここまでの平均:21
こちらで使用したグラフはPythonでseabornパッケージを使って描いたものをベースにしています。
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